個別指導塾での効果的な指導方法!3つのコツを紹介
個別指導塾での指導法について、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?個別指導塾では生徒との信頼関係を築くことが大切です。今回の記事では、個別指導塾での効果的な指導方法について解説します。信頼してもらうにはどうしたらよいのか、個別指導塾の運営方法などを解説しているので、よくチェックして参考にしてみてください。
信頼関係を作る
■信頼関係が必要な理由
・生徒との信頼関係
信頼関係を築く必要がある理由は、個別指導塾が生徒一人一人と対面する時間が長いことにあります。信頼していない先生の授業は聞かなかったり、退屈に感じたりした経験は誰しもあるでしょう。個別指導はその先生の手腕が最も成績に影響を及ぼすため「授業を聞いてもらう」「アドバイスを受け入れてもらう」ためには信頼関係が最も大切なのです。
また個別指導塾に来る生徒の中には、学校になじめず話し相手として塾の先生に会いに来るような生徒も少なくありません。そのような生徒の話を聞けるような先生になるためには、やはり信頼関係を構築することが必要でしょう。
・保護者との信頼関係
また、生徒との信頼関係だけでなく保護者との信頼関係を構築することも大切です。とくに、小学生などの低学年の場合は言葉で勉強した内容を説明することが難しいため、勉強できているか確認するすべが「先生に聞く」くらいしかありません。
その際にどのような手段で、どんなものを教えているのか明確に説明できるようにしておく必要があります。また、保護者の方からの信頼を得ることが口コミなどで塾の宣伝につながることもあるため、経営の面からみても信頼を築いておいて損はないでしょう。
■信頼の築き方
・「見ているよ・気にかけているよ」という合図をこまめに送る
信頼を築くためにはまず「生徒を見ること」が大切です。ここでの「見る」というのはジーッと眺める訳ではなく、名前を読んで挨拶をしたり、自分から声をかけてあげたりすることを指します。
また、勉強の話だけでなくその人自身の興味があることや、趣味などにも耳を傾けましょう。そして、勉強に関しても「なんでできないんだ!」「こうするだけじゃないか!」と威圧するのではなく、納得できるように一つ一つわかることを確認しながら進めていくことが重要です。
・しっかり話を聞く
話を聞くことも生徒との信頼関係を築くうえで大切な要素。話の聞き方にもいくつかポイントがありますが、ここでは簡単に紹介します。まず、話を聞く際は相手の目をしっかり見ることが大事です。また、話の間にあいづちを打ったり適度に質問を組みこんだりしましょう。
さらにレベルを上げるならば、相手の立場になって考える癖も付けていきます。会話を意識せずに行うと、人は自分の過去の実体験や経験から類似したものを探し出し、相手の話を聞いているようで自分の話をするタイミングを測っています。たとえば「○○のお店美味しかったよ」と相手が話したとしましょう。すると自分は「おいしいお店あったかな」「前にいったあのお店もおいしかったな」と自分の中で美味しかったお店を探してしまうのです。
しかし、本当の話を聞くというのはそうではなく「なぜこの子はこんな話をするんだろう」「何に悩んでいるんだろう」と相手の立場になって考えることです。このような聞き方をすることで、生徒は「この人は私をわかってくれようとしている」と感じてくれるのです。しかしながら、日常会話でこの聞き方を行う必要はありません。相談されているときぜひ使ってみてください。
生徒にペースを合わせる
個別指導塾では生徒に合わせてペースを考えることが必要です。その子が完璧に理解できるようなスピードではなく、ちょっと頑張れば追い付けるくらいの授業スピードを意識すると、勉強への向上心が持続しやすいでしょう。一定のスピードで授業をするならば集団塾と大差ないため、意識して授業を組み立てる必要が個別指導塾にはあるのです。
■授業に遅れている子もいる
集団塾から個別指導塾に来る子は集団塾の授業に向いていなかったり、授業スピードに追い付けなかったりする子が多いです。そのため「なぜこの子は個別指導塾を選んだのか」「個別指導塾に何を求めているのか」ということを、しっかり理解しておく必要があるでしょう。
そのうえで授業に追いつけない子がいるとすれば、どの学年までわかっているのか遡ったり、苦手科目を克服するカリキュラムを組んだりして、個別指導塾にしかできない授業を展開してゆくとよいでしょう。別の学年の範囲を教えるときには、生徒の細かな質問でも応えられるように先生自身も勉強しておくことが大切です。
■個人でスケジュールが立てられるように支援する
個別指導塾では個人に合わせた授業が理想ですが、受験期や模試などテストの日付が決まっているものは、期限以内にすべて履修させる必要があります。そのため、計画を立てる際は「生徒が自身で」計画が立てられるように教えていくことも必要です。
先生は大まかな授業スケジュールを、生徒は自分の苦手な部分や復習が必要な科目のスケジュールを立てると分けることができれば、先生の負担も軽減されます。スケジュールの立て方を教える際は「どのように立てるか」「何をしなければならないのか」を明確にしたうえで説明してくださいね。
スキルだけに依存しない
■一人を頼りにした運営は厳しい
個別指導塾で欠点として、先生によって授業のレベルが左右されるというものがあります。授業の評判がよいからといって優秀な講師頼りの運営を行うと、その講師が辞めてしまったときに損害を受けるのは経営側です。一人のスキルに依存せず「誰でも・どんな時でも行える」カリキュラムや確立する必要があるでしょう。
■指導の仕組みを構築する
では、どのように「誰でも・どんな時でも行えるカリキュラム」を構築できるのでしょうか。まず大切なのは情報収集でしょう。大手の塾講師の講演を聞くことや本などから教え方について勉強していくことが必要です。生徒が勉強をするように塾の講師も勉強から離れてはいけません。
情報収集ができたら次はその情報を共有する場を作りましょう。評判がいい講師の方の授業のポイントなどを共有することで、塾全体でよりよい授業ができるようになるでしょう。他にも生徒から定期的にアンケートをとり、授業や指導のヒントにするのも効果的です。さまざまな意見を取り入れながら指導の仕組みを構築していくことが重要なのです。
■教え方のコツ
・やるべきことを明確にしておく
「今日の授業でやることは何か」「一週間で何を何ページやるのか」など、教える際にも計画を立てる際にもやるべきことを明確にしたほうが、生徒はやりやすいです。プレゼンでも最初に流れを確認したり目次を提示したりしますよね。それと同じことを授業でもやるということです。
・明るく元気な言葉がけ
生徒にはモチベーションが上がる言葉や、前向きになるような言葉をかけましょう。一昔前までは「なんでできないんだ」「ちゃんとやれ!」と威圧する講師に対し「この野郎!」と根性を見せる生徒も多かったようですが今は時代が違います。生徒一人一人を尊重できるような言葉遣いのほうが適切でしょう。
・一回で教える内容を絞る
一回の授業で5コも6コも新しいものを教えると、生徒はパンクしてしまいます。一回の授業で教えるのは2~3個程度に絞り、その授業で理解できるような容量で教えましょう。わからない生徒がいた場合は具体例を提示したり、他の表現を駆使したりして納得させてあげることも必要です。
まとめ
今回は、個別指導塾の効果的な指導方法について解説しました。個別指導塾では生徒との信頼関係を築いてから勉強を教えるべきです。生徒との信頼関係をしっかり築いていけるように、日ごろから相談に乗ったりコミュニケーションを取ったりしてみてくださいね。