個別指導塾に向いている子の特徴。どういう子が向いている?
塾に通わせたいけど「自分のお子さんがどのような塾に向いているかわからない」という方はいませんか?塾にはさまざまな種類があるため悩むのも無理はありません。今回の記事ではお子さんの性格や特徴、成績に分けて個別指導塾に向いているのか集団塾に向いているのかを紹介しています。塾選びの参考にしてみてくださいね。
個別指導塾が向いている子の特徴
■ものすごく苦手な科目がある
ものすごく苦手な教科がある子は集団塾よりも個別指導塾が向いています。苦手な科目には必ず「嫌いになった理由」が存在します。この理由を自分で見つけられればよいのですが、苦手になってから理由を探すのは意外と難しいのです。集団塾だと他の子と一緒のペースで進んでいくため、苦手科目の克服に割く時間を取りにくくなってしまうのです。
そのため、ものすごく苦手科目があるような子には個別指導塾が向いているといえます。苦手科目ができてしまう子の主な要因として「できないものを放置してしまった経験」がある子が非常に多いです。たとえば、小学生の頃に習う分数の足し算・引き算を「なんとなく」勉強してしまい、今後出てくる分数の掛け算・割り算や中学に上がってからの分数の混じった方程式などができなくなってしまうのです。学校のテストでは習った問題や解き方が単純なものが多いため乗り切れるかもしれませんが、受験をするときは難しい学校に行くほど応用問題が増えていきます。
結果的に模試の結果が思うように伸びず「○○教科は苦手だ……」と思い込んでしまうのです。このように作り出された苦手科目は人によってつまずいた部分が異なります。そのため、この躓いた部分を見つけ出すのはマンツーマンで授業してくれる個別指導塾のほうが向いているといえるのです。また家庭教師や、授業をしない自習に特化した塾などもあるためそのような勉強スタイルでもよいでしょう。
■学校の授業についていけない
授業についていけない場合も個別指導塾向きです。学校の授業についていけない場合、集団塾ではもちろんついていけないうえ、復習や宿題にも時間がかかり思うようにカリキュラムを進めることができないからです。しかし、個別指導塾であれば自分にあったカリキュラムを組める他、講師の方もマンツーマンで指導してくれるため深く理解できます。
■学校に行けない
学校に何かの事情でいけない子も個別指導塾が向いているといえます。事情はさまざまですが、いじめなどに合って不登校になってしまった子や、感覚過敏で集団の騒音に耐えられない子などが想像されるでしょうか。
■非常に高い学力がある
頭がよく学校の授業では物足りないという方は、どんどん先に進んでいける個別指導塾も一つの選択肢になります。しかし天才のように勉強ができてしまう方は、周りがいないとサボりがちになることもあるので、集団塾がおすすめの場合もあるでしょう。また、自習が上手だったり一人で目標を立てたりして勉強できる方は、塾に通わず家や図書館で黙々と行った方が効率がよいこともしばしば。頭がいい方はそれだけ選択肢が多いため、自分にあった勉強環境を考えることが大切です。
■部活に打ち込んでいる
部活やクラブチームに所属している場合、個別指導塾の方が向いているでしょう。集団塾の場合、受けられる授業が曜日や時間で決まっているため、練習や遠征が多い部活では授業を受けにくいです。しかし、個別指導塾であれば忙しいスケジュールにあったカリキュラムが組めるため、授業を思いどおりに受けることができます。また、遠征や大会などで日程をずらしたい場合に、簡単にずらせるのも個別指導塾が向いている理由です。
成績でわかる個別指導塾が向いている子
ここまでは子どものタイプ別で向いているかを見てきました。ここからは成績を考慮して個別指導塾が向いているかを判断していきます。結論からいうと、個別指導塾は中間のお子さんに適した塾のスタイルといえます。オール5に近い成績の子や、1が多いお子さんには別の選択肢を考えるのもよいと思います。では成績別に見ていきましょう。
■成績が平均4程度の子
成績が平均4程度取れているお子さんであれば、詰めが甘い部分を徹底的に改善することで成績が5に近づきます。成績を3から4に上げるのと4から5に上げるのでは労力が圧倒的に違うため、理解度のハードルを塾側が設定し突き詰めていく必要がありますね。その部分を個別指導塾であれば一人一人に合わせてカリキュラムを組むことができ、成績を伸ばしやすくなるのです。
■成績が平均3くらいの子
成績が3くらいのお子さんは、そこそこ理解はできているけど、わからない問題を蔑ろにしてしまうタイプが多い層になります。このようなお子さんの場合は、集団塾だと学校の授業と同様に授業で理解できなかった部分をそのままにしてしまうため、授業の効果が薄いです。そのため、個別指導塾で一つ一つ理解できるようにマンツーマンで授業を展開した方が、成績が伸びやすくなるのです。
■成績が平均2くらいの子
成績が平均2になってくると、授業の半分以上を理解しないままテストに臨んでいる子が多いでしょう。このような子は勉強の仕方がわからなかったり、勉強が嫌いだったりする子が大半なため、無理のない範囲で塾側が勉強の習慣を作り「まずは勉強する」という環境づくりが大切です。個別指導塾であればペースを落として授業ができるため、追いつけないことがなくなり成功体験を生みやすくなります。成功体験を少しずつ積み上げることで、勉強嫌いも徐々に緩和されていくでしょう。
集団塾や家庭教師などが向いている子
以上の3つにあてはまらないお子さんは個別指導塾ではなく、集団塾や家庭教師などが向いているといえます。見出しに分けて解説しますね。
■オール5に近い成績がとれているお子さん
塾に通わずオール5に近い成績がとれているお子さんは、自分で勉強習慣を作り理解ができるお子さんです。受験期となってレベルの高い学校を目指すとなれば塾に通った方がよいですが、その際に選ぶのはより頭のよい子がいる「集団塾」がよいでしょう。
集団塾であれば自分よりも頭のよい子は山ほどいるため、モチベーションが保ちやすくどんどん上を目指すことができます。もちろん性格的に集団塾に向いていない子はいるため、そういった場合は家庭内で勉強の環境を整えてあげたり、個別指導塾を検討したりするとよいでしょう。また、最近では授業をしない学習塾というものがあり、自分で勉強ができる子には向いていると思います。
■成績表に1ばかりついてしまうお子さん
学年が上がるにつれて成績が1に近づいているようなお子さんは、前の学年や小学校の内容から躓いている可能性があります。もう一度そのレベルから対応するには個別指導塾でも困難なため、家庭教師が向いているといえます。家庭教師であれば、その子だけに時間を割いて先生が教えてくれるため、学年が違う内容だったとしても対応が可能です。
まとめ
今回は、個別指導塾に向いている子を性格や特徴、成績などに分けてお伝えしました。個別指導塾は何か補いたいものがある子に向いているといえます。反対に補うものがなかったり補うものが多すぎたりする子は、別の選択肢も視野に入れるべきでしょう。お子さんのスタイルに合わせて塾を選んでみてください。