一字違いのフランチャイジーとフランチャイザー！意味の違いを解説！

フランチャイズを利用して個別指導塾を開業したい方も多いですよね。フランチャイズについて正しく理解して、個別指導塾の経営を成功させましょう。この記事では、フランチャイズにおけるフランチャイジーとフランチャイザーの意味、それぞれの違い、フランチャイジーになるメリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説します。

フランチャイジーの意味とは

フランチャイジーとはフランチャイズ加盟店のことです。フランチャイズ本部と契約を結ぶことで、ブランド名を使う権利である商標利用権が得られます。また、フランチャイズ本部が持つブランド力やサービス、販売ノウハウを活用することも可能です。フランチャイザーはこれらの権利を得る対価として、フランチャイズ本部にロイヤリティを支払います。なお、フランチャイジーになるためにはフランチャイズ本部と対話を重ね、フランチャイザーの審査に通過する必要があります。

フランチャイザーの意味とは

フランチャイザーはフランチャイズ本部のことです。つまり、自社のブランド力やサービスなどをフランチャイジーに提供して、ロイヤリティを得ている会社です。フランチャイジーと契約を結ぶことで、資金をかけずに自社のブランドを全国に広められるメリットがあります。また、フランチャイジーからロイヤリティを受け取ることで安定した経営が可能です。

フランチャイジーとフランチャイザーの違い

フランチャイジーはフランチャイズ加盟店、フランチャイザーはフランチャイズ本部のことです。ブランド力やサービスを受け取り、ロイヤリティを支払うのがフランチャイジーで、ブランド力やサービスを提供し、ロイヤリティを受け取るのがフランチャイザーです。

フランチャイジーとフランチャイザーは契約により上記の取り決めをしたビジネスパートナーであり、上下関係はなく対等な立場です。

フランチャイザーは、ブランドイメージを維持するため、フランチャイジーに指示することがありますが、上からの業務命令とは違います。また、フランチャイザーはフランチャイジーの社員や経営に関しての責任もありません。フランチャイジーとフランチャイザーはあくまで別々の会社です。

フランチャイジーになるメリット

ロイヤリティを支払ってでもフランチャイジーになるメリットは大きいです。ここでは主なメリットを3つ紹介します。

生徒を集めやすい

すでにネームバリューがある商標を利用できるので、生徒が集まりやすくなります。多くの生徒や保護者は「知名度があり全国展開している塾なら安心して任せられる」と感じます。名前を表示するだけで信頼を獲得できるメリットがあり、生徒を集める際に大きな力を発揮します。

また、新規生徒を獲得するためのノウハウをフランチャイザーから学べるのも大きなメリットです。初めて個別指導塾を開業した場合、生徒が集まるか不安に思う経営者も多いでしょう。しかし、フランチャイジーになれば、フランチャイザーから生徒集めの方法を教えてもらえます。新規生徒を獲得するための施策を自分で一から考えて試行錯誤するよりも、効率よく生徒を集めることが可能です。

事業を成功させやすい

これまで成功してきたフランチャイザーの経験と知識を提供してもらえるので、独自の方法で営業するよりも成功する確率が高いと言えます。たとえば、これまで多くの受験生を合格に導いてきたフランチャイザーのカリキュラムが利用できれば、独自にカリキュラムを開発せずに済むため時間と費用を削減できます。

また、時間と費用をかけたとしても、必ずしも独自のカリキュラムが結果につながるとは限りません。結果がともなわないと、実績がでない塾となり、悪い評判が広まりかねません。このようなリスクを回避できる点においても、フランチャイジーは事業を成功させやすいと言えます。

安心して経営できる

個別指導塾を開業した当初は、生徒が集まるかや講師の質が担保できるかなど不安がつきものです。しかし、フランチャイズ契約をして開業した場合、フランチャイザーからさまざまなサポートが受けられるため安心して経営できます。

たとえば、講師の質を担保する方法についてはフランチャイザーがノウハウを持っています。講師の採用方法やトレーニング方法を教えてもらえれば、講師の質が担保できるかという不安を軽減できます。個人で開業する場合に比べて、フランチャイジーは不安を解消しやすく、安心して経営できるメリットがあります。

フランチャイジーになるときのポイント

多くのメリットがあるフランチャイジーですが、フランチャイザーを選ぶ際に注意すべきポイントがあります。

ブランド力があるフランチャイザーを選ぶ

知名度が高いという理由だけで選ぶのでは不十分です。よく知られている会社であっても、客観的な実績や最新の口コミをしっかり確認することが重要です。今は高いブランド力があるように見えても、口コミで悪い評判が増えているようなら、近い将来、生徒離れがすすむ可能性もあります。過去の実績も大事ですが、今後も長期に渡ってブランド力が維持できそうかを確認する必要があります。

サポートが充実しているフランチャイザーを選ぶ

個別指導塾を成功させるには、開業前のターゲットの選定や立地選びが非常に重要です。この段階から積極的にサポートしてくれるフランチャイザーを選ぶと安心です。サポートというより、コンサルティングしてくれる会社だと、一緒に業績を伸ばそうとする姿勢が感じられるのでおすすめです。また、開業した後のフォローアップや研修などが充実しているかも重要なポイントです。長い付き合いになるフランチャイザーなので、開業後もしっかりサポートしてもらえるか確認しておきましょう。

経営理念が合っているフランチャイザーを選ぶ

フランチャイジーとフランチャイザーは独立した会社ではありますが、フランチャイザーのブランドイメージを維持するため、フランチャイザーの経営理念に従う必要があります。経営理念が合わないフランチャイザーのフランチャイジーになると、意に沿わない営業活動をしなければならなくなります。フランチャイザーとの関係悪化にもつながりかねませんので、フランチャイジーになる前に、フランチャイザーの理念をしっかり確認しておきましょう。

開業資金が少ないフランチャイザーを選ぶ

ブランドによって必要な開業資金に差があります。開業資金を少なく抑えて開業できるのがフランチャイズのメリットでもあるので、なるべく開業資金が低いフランチャイザーを選ぶのがおすすめです。ただし、開業資金が他社よりも低い場合、その理由が明確に示されているかもチェックしましょう。後で問題になるのを避けるため、詳細を確認するのが大切です。

ロイヤリティが適正なフランチャイザーを選ぶ

ロイヤリティは安いほうがよいと思われがちですが、安い場合、フランチャイザーからのサポートが不十分なこともあります。フランチャイザーが持っているブランド力やサービス、サポート内容を考慮して、適正なロイヤリティが設定されているか確認しましょう。

まとめ

フランチャイジーはフランチャイズ加盟店、フランチャイザーはフランチャイズ本部のことです。ブランド力やサービスを受け取り、ロイヤリティを支払うのがフランチャイジー、ブランド力やサービスを提供し、ロイヤリティを受け取るのがフランチャイザーです。フランチャイジーのメリットは、フランチャイザーの知名度を利用して生徒を集めやすい点やフランチャイザーから塾経営のノウハウを学べる点があります。フランチャイザーを選ぶ際は、これまでの実績と合わせて将来性を確認することが重要です。ビジネスパートナーとして長期に渡って良好な関係が築けるフランチャイザーを選んで、個別指導塾の経営を成功させましょう。